はじめに|「親知らず=小顔効果」は都市伝説?
「親知らずを抜くと小顔になるって聞いたんですけど…本当ですか?」
歯科医院で、こうした質問を受けることは意外と多いです。
結論から言うと、「小顔効果がある場合もあるが、誰にでも当てはまるわけではない」のが現実です。
この記事では、現役歯科衛生士の視点から、親知らずと顔の輪郭の関係・抜歯のメリットや注意点を詳しく解説します。
親知らずとは?基本をおさらい
親知らず(智歯)は、10代後半〜20代前半にかけて生えてくる、一番奥の永久歯です。
- 上下左右、最大で4本ある(人によっては0〜4本)
- スペースが足りず、斜め・横向き・半分埋まったままになることが多い
- まっすぐ生えて、正しく咬み合っていれば、抜く必要はない
しかし、現代人はあごが小さくなってきているため、親知らずが正常に生えるケースはかなり少ないのです。
親知らずを抜くと小顔になるって、なぜ言われるの?
では、なぜ「親知らずを抜くと小顔になる」と言われるのでしょうか?
主に以下のような理由が考えられます。
1. 頬やフェイスラインのむくみ軽減
親知らずが炎症を起こしていたり、周囲に膿が溜まっていると、顔の一部が腫れたりむくんだように見えることがあります。
これを抜歯で取り除くことで、本来のスッキリした輪郭に戻ることがあり、「小顔になった!」と感じやすいのです。
2. 筋肉や骨のバランスが改善される場合も
横向きや埋伏(まいふく)している親知らずが、隣の歯やあごの骨に圧をかけていると、かみ合わせのバランスが崩れて筋肉が緊張してしまうことがあります。
抜歯によってその負担が減り、咬筋(こうきん)や側頭筋がリラックスすることで、フェイスラインが変化することも。
3. 美容整形で親知らずを抜くことがある
美容外科などでは、小顔施術の一環として親知らずを抜くことがあります。
これは、筋肉と骨格の緊張や炎症を取り除くことによって、顔のボリューム感が変わることを期待してのものです。
ただしこれは一部のケースに限られ、すべての人に効果があるわけではありません。
小顔効果が「ある人」と「ない人」の違い
では、どんな人が親知らずを抜くことで顔が変わったと感じやすいのでしょうか?
| タイプ | 小顔効果がある可能性 |
|---|---|
| 横向き・埋伏している親知らず | ◎(周囲組織の圧迫が軽減) |
| 炎症・腫れがあったケース | ◎(むくみ改善で変化が見えやすい) |
| まっすぐ生えた正常な親知らず | △(顔に大きな変化はない) |
| すでに抜歯済・未発育の人 | ×(変化なし) |
つまり、小顔効果は「副産物」であって、目的ではないということがポイントです。
親知らずを抜くメリットとデメリット
抜くメリット
- 腫れ・炎症・痛みのリスクを回避できる
- 歯並びの崩れを防げることがある
- 奥歯の虫歯・歯周病を防げる
- 小顔効果を実感する人も
抜くデメリット
- 抜歯後、数日〜1週間の腫れや痛みがある
- 神経に近い位置だと、まれに麻痺が残るリスクがある
- 医療費がかかる(保険適用でも3000円〜7000円程度)
大切なのは、「見た目」だけでなく、お口全体の健康を考えて判断することです。
歯科衛生士からのアドバイス
「小顔になりたいから抜く」
その気持ちもわかります。でも、親知らずの抜歯はれっきとした外科処置です。
目的が美容であっても、まずは歯科医院でレントゲン検査を受けて、親知らずの状態を確認しましょう。
炎症のリスクや神経の位置、抜歯後の注意点など、個人差が非常に大きいのが親知らずです。
まとめ|親知らず=小顔のウワサ、信じる前にまず相談を
親知らずを抜くとスッキリした印象になる方もいますが、それは個々の状態に大きく左右されるものです。
- むくみ・炎症があった人 → 抜歯後にフェイスラインが変わることも
- 正常に生えている人 → 顔つきへの変化は少ない
「歯を抜けば小顔になる」は一部の人には当てはまるが、万人には効果なしというのが現実です。
気になる場合は、まず信頼できる歯科医院で親知らずの状態を診てもらいましょう!
この記事が、歯の健康と見た目に悩むZ世代のあなたのヒントになれば嬉しいです。
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