今回は「有給休暇が取りづらい歯科医院」について、リアルな体験や感じたことを元に深掘りしてみます。
医療職の中でも、歯科医院は特に少人数体制であることが多く、「誰かが休む=他の人に負担がかかる」という構図ができあがっています。そんな現場で、有給を使うことに罪悪感を感じている方も多いのではないでしょうか?
なぜ有給が取りづらいのか?歯科医院の構造的な問題
スタッフ数が少ない
歯科医院は基本的に、歯科医師1〜2名、歯科衛生士・助手合わせて5〜10名といった小規模体制が多く、シフトの余裕がありません。スタッフが1人休むだけで診療に支障が出るため、有給取得を快く思われない雰囲気になりがちです。
患者さんの予約が優先される
診療は予約制が一般的で、1〜2ヶ月前から予定が埋まっていることも。そのため「この日は休みたい」と申し出ても、「その日はインプラントのオペがあるから無理」「メンテ患者が詰まってるから来てほしい」と言われがちです。
人手不足が慢性化している
昨今、歯科業界は人手不足が深刻で、求人を出してもなかなか応募が来ないのが現実。新しく人を入れられない状況では、既存スタッフが休むことが「わがまま」扱いされる風潮もあります。
実際にあった、有給が取りづらかったエピソード
「それ、本当に有給?」と言われた
体調不良で有給申請を出したとき、「でも昨日元気だったよね?」と言われ、仮病を疑われた経験があります。有給は労働者の権利ですが、理由を必要以上に説明させられるのは納得いきませんでした。
有給の理由を細かく聞かれるストレス
有給申請を出したときに「何の用事?」「病院って何科?」「何時からなの?」と、まるで取り調べのように質問されたこと。
これって、本来は答える義務のないことなんです。有給は私用でも構わないし、理由は一言「私用のため」で十分なはず。
でも、現場では「理由を明確にしないとダメ」「ちゃんと納得できる理由じゃないと認めない」みたいな空気があって、結局本音を隠して申請することに…。こうした文化が、有給取得のハードルをさらに上げていると感じます。
学校のテスト期間でも休めない
た私は夜間の歯科衛生士学校に通っていのですが、テスト期間中も通常通りの勤務。勉強時間を確保するために有給を申請しても、「みんな頑張ってるんだからあなたも頑張って」と言われ、心が折れそうになりました。
有給が取りづらい職場で起こる弊害
モチベーションの低下
頑張っても報われないと感じると、仕事へのやる気がどんどん失われます。「どうせ休めないから体調管理しても意味がない」と思ってしまうことも。
離職率の上昇
有給が取れない、休めない、心も体も限界…そんな状況では、転職を考える人が増えて当然です。実際に私の周りでも、休みが取れないことを理由に辞めた人が何人もいます。
チームワークの悪化
「あの人だけ有給取ってズルい」「自分ばかり我慢してる」という不満が積み重なると、スタッフ同士の関係性もギスギスしていきます。
有給を取りやすくするためにできること
有給の計画的取得を提案する
突然の申請ではなく、事前に計画を立てて「〇月〇日、〇月〇日は有給を使いたいです」と早めに伝えることで、職場も準備がしやすくなります。
人員の補充をお願いする
「この日休むと他の人に負担が…」と思うなら、あらかじめ代替要員の確保を院長やマネージャーに提案してみるのも一つの方法です。
思い切って話し合う
有給取得がしにくい現状について、一度しっかりと上司に相談してみましょう。「休みを取る=悪」ではないことを伝え、改善を求めるのも大切な行動です。
有給が取れる歯科医院を選ぶポイント
求人票の記載に注目
「有給取得率〇%」や「年間休日〇日」などの記載があるかをチェック。実際に面接で「有給は自由に取れますか?」と聞くのもおすすめです。
口コミサイトで評判を調べる
「グッピー」「ジョブメドレー」「カイシャの評判」などで、勤務経験者の声を見てみると、実際の労働環境が見えてきます。
見学時のスタッフの雰囲気を見る
ピリピリした雰囲気の職場は、有給どころか休憩も取りにくい可能性大。逆に、スタッフ同士の会話が和やかな職場は、お互いに休みを取り合える風土があることが多いです。
まとめ:有給は権利。遠慮しすぎないで
「有給の理由を言いたくないのに聞かれる」「プライベートを詮索されるのが苦痛」そんなストレスも、現場ではまだまだ根強く残っています。でも、私たちには“休む自由”があることを忘れないでください。
有給休暇は、労働者に与えられた正当な権利です。「迷惑をかけたくない」という気持ちはとても優しいけれど、自分を犠牲にしすぎると、いずれ心も体も壊れてしまいます。
私自身も、有給が取りにくい環境で悩んできた一人です。でも、「もっと大切にされていいはず」と思い直してから、職場との関係も少しずつ変わってきました。
この記事が、同じように悩んでいる誰かの背中を少しでも押せたら嬉しいです。

