この記事は「歯石取りって痛いの?実際の流れを教えます」の後編です。
前編では歯石の正体、処置の流れ、痛みの理由についてご紹介しました。
今回は後編として、実際の患者さんの声や、よくある質問、痛みを軽減するためのセルフケア法、歯科衛生士の工夫、そして継続ケアの大切さをお伝えします。
6. 患者さんのリアルな声:「痛かった」「楽だった」両方の体験談
● 30代女性:歯ぐきが腫れていた場合
「歯医者に10年ぶりに行きました。覚悟はしてたけど、やっぱりちょっと痛かった!でも、それ以上に『こんなに汚れてたの!?』と驚いたのと、終わったあとの爽快感がすごかったです。」
● 20代男性:定期検診を受けている人
「3ヶ月に一度、歯石取りを受けています。最初の頃は少しチクっとすることもあったけど、最近は“リラックスして寝そうになる”くらいです。」
● 50代女性:知覚過敏がある場合
「冷たい水の刺激がしみることがあって、少し辛かったです。でも衛生士さんがすぐ気づいて止めてくれて、手で丁寧に取ってくれました。安心できました。」
7. 歯科衛生士が実践している「痛みを軽減する工夫」
私たち歯科衛生士は、患者さんの痛みや不安を少しでも軽くできるように、次のような工夫をしています。
- 使用する器具を調整(超音波 or 手用、当て方の角度など)
- 声かけを意識(「しみたらすぐ言ってくださいね」など)
- 無理に処置を進めない(炎症部位は数回に分けるなど)
- 麻酔の選択肢を提案(表面麻酔・局所麻酔など)
初めての方や「前に痛かった…」という方ほど、ぜひ最初にお伝えください。
ご希望に合わせて、柔軟に対応しています。
8. よくある質問(Q&A)
Q1. 歯石取りは1回で終わりますか?
軽度の場合は1回で終了しますが、重度の歯周病や歯石が多い方は2〜3回に分けることもあります。
また、歯茎の中にある歯石取りはブロックごとにわけ、6回ほどに分けて行いますので、1回で歯茎の上と中の歯石がとれるわけではありません。
検査→見える範囲の歯石取り→検査→歯茎の中の歯石取り→検査 といったように、保健診療の流れに則って行います。
Q2. 歯石取りで出血するのは大丈夫?
歯ぐきに炎症があると出血しますが、処置が進み炎症が改善すれば止まります。
Q3. 麻酔はする?
通常はなしで行いますが、痛みが強い方には表面麻酔や局所麻酔を使用できます。事前にご相談ください。
Q4. 保険はききますか?
はい。歯石取り(スケーリング)は基本的に保険適用です。費用は3割負担で2,000〜4,000円前後が目安です。
Q5. 妊婦でも大丈夫?
妊娠中でも問題ありません。妊娠性歯肉炎を予防する意味でもおすすめです。
Q6. 食事はすぐできる?
麻酔をしていなければ処置後すぐに食事できます。ただし熱いもの・刺激物は控えめに。
Q7. どのくらいの頻度で歯石取りすべき?
理想は3〜6ヶ月に1回。歯周病のある方は1〜2ヶ月ごとがおすすめです。
Q8. 歯石取りだけで通ってもいいの?
もちろんOKです。定期的なメンテナンスだけで来院する方も多くいらっしゃいます。
9. 歯石がつかないようにするには?自宅でできるセルフケア
🪥 歯石予防の基本
- 正しい歯磨き(1日2回、3分以上)
- デンタルフロス・歯間ブラシの使用
- フッ素入り歯磨き粉の活用
- マウスウォッシュで殺菌補助
特に、歯と歯の間は歯ブラシでは届きにくいため、フロスの習慣はとても効果的です。
🍬 食生活・生活習慣も見直しを
- 間食を控える
- 唾液を増やす食べ物(チーズ・ナッツ・キシリトール)
- よく噛む習慣
日常の小さな積み重ねが、歯石の予防=痛みの予防につながります。
10. 歯石取りは1回で終わらない!継続ケアが命
一度歯石を取っても、プラークは毎日たまります。
だからこそ、「予防」としての定期ケアがとても大切です。
実際に、継続してメンテナンスを受けている方は:
- 歯ぐきが引き締まり、出血しなくなった
- 口臭が減った
- 虫歯の治療が減った
- 「歯医者=痛くない場所」になった
歯の健康は、将来の医療費・生活の質にも直結します。
あなたの未来のためにも、今からケアを習慣にしましょう。
11. まとめ:怖がらなくて大丈夫。歯石取りは「健康の第一歩」
歯石取り=痛いというイメージは、今では少し古いものです。
衛生士の技術・器具の進化により、痛みを最小限にしたケアが当たり前になってきています。
「怖いけど、やってみようかな」
そんな一歩を踏み出してくれる方のために、私たちは常に寄り添っていたいと思っています。
どうか、この記事が背中を押すきっかけになりますように。
あなたのお口の健康を、一緒に守っていきましょう。
